2005年2月19日(土)14:55

スペイン首相は国民にEU憲法への「圧倒的支持」を求める

マドリード(AP)

スペインのホセ・ルイス・サパテーロ首相は初のEU憲法国民投票を前に、感情を込めた言葉で国民に対して憲法承認を呼びかけた。スペイン国民は「先陣を切り、圧倒的多数の承認で、欧州すべての人々を導くレールを敷く機会」を逃してはならない、と首相は金曜日の晩、(明日)日曜日の国民投票に対する政府主催の最後の政治集会の席で述べた。

スペインはEU憲法国民投票を実施する11ヶ国の最初となる。スペインの国民投票には拘束力はないが−最終的な批准は議会−、その結果は重要なシグナルと位置づけられる。スペイン国民は圧倒的に親EUと見られており、憲法の否決はないと予測されるものの、投票率が低くなるのではないかとの懸念がある。昨年のEU議会選挙ではわずか45パーセントの投票率に留まった。

こうした状況を踏まえ、サパテーロ首相は金曜日、あらためてEU憲法に対する支持を訴えた。EU憲法で欧州大陸の安全性は高まり、「私たちスペイン人はテロの撲滅で一層の支援を得られる」と首相は述べた。昨年のマドリードでのイスラム過激派の列車同時爆破テロでは191人が犠牲となっている。「賛成票を投じよう。自由と安全とテロの撲滅のために」と首相は呼びかけた。日曜日の国民投票では106,000人の警察官が動員され、3500万有権者の安全を確保する予定である。

原題:Zapatero bittet Spanier um ≪massives Ja≫ zur EU-Verfassung




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